「伝わる」のルール

伝わるのルール
「伝わる」のルール 体験でコミュニケーションをデザインする

クリエイティブディレクター 伊藤直樹氏の講義の内容をまとめた本。なかなかの良本でした。全3日間の講義で、仮のクライアントを想定しコンセプトメイキングから表現手法、実際の企画書に落とし込むまでの内容となっており、その中で、伊藤氏が足りない部分を指摘したり、うまくできている部分を見つけ出し説明したりと実際に講義に参加しているような気分になれるものでした。
伊藤氏は、広告やキャンペーンに対して、インタラクティブなコミュニケーションを重要と考えており、そのインタラクティブ談義みたいな部分も興味深かったです。

最近よく聞くインタラクティブといった言葉ですが、何もFlashでバリバリ動くものや、斬新な技術の事を表すのではなく、ユーザーが参加することによって互いの「変化」があって生まれるもの、と言ったところでしょうか。音楽で言う所のセッション?のような。w
講義自体もインタラクティブだし、この本そのものがインタラクティブなものになっていると感じます。

その他にも、広告キャンペーンを仕掛ける際に、消費者インサイトを見つけ出し、この商品・ブランドに対して、なぜこの表現なのかを消費者に無意識下でもいいので解決させる事が、大切だと。この部分もなるほど、と納得することが多ったです。
以前、とあるweb制作会社の社長さんが、社員にはよくTV CMを見ろと言っていると言われていたのですが、商品・広告のコンセプト・消費者のインサイトを考えながらCMを見ていると、なるほど、解決できることも多く非常に勉強になります。ならないものも多いですが。。

マス広告の力が弱くなっている現代でも、というかどのような広告でも無意識下で消費者に、解決させることが、購買欲を高めたり、ブランドアイデンティティを伝える為には大切なことだと考えさせられました。

企画書の作り方や行程にも具体的に指摘されている事も多く、企画者にとってはかなり得られるものも多いはず。そんなに高い本でもなく、あっという間に読めてしましますが、なかなか濃い内容なので、オススメです。